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17:この世の果て(18)

2016年05月14日 22:01



  ---------  大丈夫。 ちゃんと呼吸しているよ。



妹の声が聞こえる。
瞼を開けようとするが
瞼が重くて目を開ける事が出来ない。
私の顔に耳を近づけ呼吸を確認している
妹の姿がうっすらと見えたが
口が乾き、言葉を口に出す事すら出来なかった。
そして私は眠り続ける。
死んだように私は眠り続けた。



三日間の中で自分の意識が戻ったのは、この一度だけ。
三日間昏睡状態だったため
その間の記憶は全くない。



保健の先生に病院で診察を受けるように薦められたが
家には私を病院へ連れてゆく金などなく
病院で処置を受ける事もなく死んだように家で眠り続けた。
四日目、ようやく自分で起きれるようになり初めて病院へ行った。


 

    ―――  こんな過ちを犯したらいけないよ。 


         障害が残る人だっているんだ。




母も私も言葉が出てこない。
それから一週間、病院で点滴を打ち続けた。
死ぬ事さえも許されなかった私。
自殺ではなく、未遂に終った私には
再度、自殺を試みるだけの気力なんてものはない。
死にすら見放された気がした。
私には死ぬ事すら許されないのだ。
生きる事に対しても、死に対しても失望したのだ。




私の心を殺したのは一体誰だ? 

この世の果てを追い求め

辿りついた先

そこで待っていたのは絶望だった。


全てに見放された私は
振り出しに戻るかのように高校生活に戻ったのであった。








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