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21:影踏み(16)

2016年07月14日 02:03

やっと手にした幸せが
砂のように掌から零れ堕ち消えてゆく。
皆の前で冗談を口にしては
心から笑えていたのに
それが突然、出来なくなってしまった。
私は笑えなくなっていった。





和美や康子、林チーフに鹿島さん。
そして和泉。
誰と居ても楽しくない。
ふとした時
突然、涙が溢れてきて
最初の頃は、トイレに駆け込んでは隠れて泣いた。
だが日を追う事に感情は高まるばかりで
皆がいる前でも突然、涙に襲われる。






    ---------  こーちゃん、最近、おかしいよ。 どうしたの?

          


             私で良かったら話聞くからさ、話してみてよ。






声をかけてくれたのは康子。
だが自分でも何が哀しいのか
何故、涙が出るのか分からなかった。
ただ突然、虚しさと不安に襲われ
気がつけば涙が溢れている。
誰と居ても寂しい。
誰と居ても虚しいのだ。




「あのさ、知り合いにね、警察がいるの。
自分では抱えきれないものがあるなら言ってね。
私、こーちゃんの力になるよ。」




突然、出た康子の言葉に
あの日の記憶が蘇ってきた。





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